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あくとくのさかえ

<選択ポイント>
S=サディズムの語源ともなったマルキ・ド・サドの作品紹介である。
 今回は、彼女の人生の目的はただひとつ
「快楽」=「悪徳」というジュリエットの物語悪徳の栄え
だ。

<あらすじ>
 幼少の頃、パンテモンの修道院に入れられ尼僧院長や、淫売屋の女主人ら淫蕩な大人たちの手ほどきを受ける。
 「愛情、美徳、幸福なんぞくそくらえ、愛すべきは贅沢と快楽のみ!」
とする大遊蕩児ノアルスイユや独裁者サンフォンらに言わせれば、
「美徳は近視眼的にしかものを見られず、生を充分に味わいもしない弱い者が抱く、生ぬるい誤った考えに過ぎず」
「悪徳 こそがものごとを本質的にとらえる哲学的資質に恵まれ、しかも生を十全に味わい激しく燃焼させることのできる賢者、情熱家が抱きうる、最も広く深い世界原理なのだ」
「悪徳ってなんて楽しいんでしょう」

 彼女の喜びは尽きない。

<映画>
(洋画)・悪徳の栄え [VHS]
(La Vice et la Vertu)1962 フランス
 監督: ロジェ・ヴァディム(Roger Vadim)
(「悪徳の栄え」「美徳の不幸」の原作をナチス支配下時のフランスに置き換えている。ジュスティーヌ役にカトリーヌ・ド・ヌーブ)

(邦画)悪徳の栄え」 1988 日本 監督:実相寺昭雄 
(犯罪者ばかりの劇団がマルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」を演じる)

<本>
悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)('Histoire de Juliette, ou les Prosperites du Vice)
著者: マルキ・ド・サド
翻訳: 渋澤 龍彦(しぶさわ たつひこ)
河出文庫 

<マンガ>
古典名作集2 TEMPEST
著者 :千之ナイフ
出版社名 :青林堂ビジュアル
ファイル形式 :PDFファイル
ジャンル :女王様/お姫様 天使/悪魔 お嬢様 純愛 耽美 羽根
 古典名作に描かれた愛欲に溺れる人々を、千之ナイフが妖しく耽美に仕上げた官能作品。
■収録作品
・ロレンツォの樹-ボッカチオ「デカメロン」より
・サバトの城-マルキ・ド・サド悪徳の栄え」「ソドム120日」より
・天使の悪戯-マルキ・ド・サド「ジェローム神父」「カルメル会修道士クロード神父のこと」より
・血の伯爵夫人-歴史人物伝
・エリザベス1世-歴史人物伝

<参考>
*「マルキ・ド・サド」<人生の半分が監禁生活>
 本名はドナシャン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド
 (Donatien Alphonse Francois de Sade フランス侯爵)
・1740年、プロバンス地方の貴族の子としてパリに生まれる。
・1763年、司法官の娘と結婚後、精神異常の徴候が出始め、男色などの罪で入獄。40年近くを監禁されて過ごし、獄中で多くの作品を書き上げる。大革命時にはバスティーユ監獄に収監されており、民衆蜂起のどさくさによって解放された。
 ・1803年、シャラントン精神病院に監禁され、1814年に死去。
(サドがシャラントン精神病院に監禁されているようすは、映画「クイルズ」でも描かれている)
 代表作に「閨房哲学」、「ソドムの120日」、「美徳の不幸」、「悪徳の栄え」等。
 日本では澁澤龍彦によって翻訳・紹介。
 但し訳書は猥褻文書であるとされ「サド裁判」が起こった。

<参考>
*「サディズム(sadism.)」<サディズムなる概念は人間誰にでもある現象に対して用いられ皆これを通過していくもの>
 現実に数多くの性的虐待を実行し、しかもそのような性的乱行を小説の主題としたサド侯爵にちなんで、クラフト・エービンク(Richard von Krafft-Ebing 1840-1902、ドイツの精神医学者)によって命名された。
・狭義:他人に苦痛を加えることによって性的満足を得ようとする性倒錯。
・広義:性的満足は伴わなくても、残酷さの中に喜びを見いだす傾向。
 S.フロイトならびにK.アブラハムの精神分析的人格発達理論においては、
・乳児が母親の乳房をかむことに満足を感じる時期 (口唇サディズム期oral‐sadistic stage)
・幼児が親の意に反抗して大便を貯溜したり排泄したりすることに満足を感じる時期 (肛門サディズム期anal‐sadistic stage)
にこの用語をあてている。
 このように古典的精神分析学においてはサディズムなる概念は人間誰にでもある現象に対して用いられ、皆これを通過していくものとみなされている。

<本ブログ主宰 川口青樹のお気に入り>
日本映画の「悪徳の栄え」は、原作の「悪徳の栄え」を劇としてを演じるようすを虚構と現実を交錯させながら描いているが、特に全裸にエプロン姿のたくさんの若いメイドに運ばせた料理を、自らの悪徳を自慢しながら食べる饗宴はムズムズとしてしまう。
  原作本の「悪徳の栄え」は、ジュリエットが最初の悪徳を行う老人との交わりやパトロンのノアルスイユの意向を受けて行うジュリエットが催す饗宴が絵のように目に浮かぶ。

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参考:『悪徳の栄え』マルキ・ド・サド
   マルキ・ド・サド『悪徳の栄え』
   家庭でも、サド公爵「悪徳の栄え」
   映画:『悪徳の栄え』(実相寺昭雄監督)
   悪の思想の極み「悪徳の栄え」 感想
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