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SMdream SM映画・SM本

SMの興味がある方へSM映画やSM本の紹介でイメージをお届け
(アカイコウロ)

<テーマ選択ポイント>
 ついSとMをはっきり区別させたくなるのだが、人間の本性はそう簡単に割りきれるものではない。
 この映画を見た時、最初若い年下のS女性と倒錯的行為に溺れるM男の話かと思った。だが、小説を読み、再度映画を見ると、実は彼女はSの行為をさせられる奴隷ではなかったのか。
「・・・というのも私は人生がこわくて、真実が見抜けなかったの。私があなたの奴隷になったのは、解放されると信じていたからなのよ。・・・」(小説本文より引用)

<あらすじ>
 典型的なイギリス人夫婦ナイジェル(ヒュー・グラント)とフィオナ(クリスティン・スコット・トーマス)は夫婦の愛を確認するためイスタンブール行きの豪華なクルーザーに乗った。
 ナイジェルは船上で車椅子のアメリカ人作家オスカー(ピーター・コヨーテ)に出会う。オスカーはナイジェルに自分の妻であるミミ(エマニュエル・セニエ)との関係を語り出す。
 パリの街角での出会い、情熱に任せたセックス、そし倦怠に対抗するために倒錯した性の世界へ入っていったこと・・・・・・。
 原作:Lunes de fiel=苦い月、邦題/赤い航路
 著:パスカル・ブルックナー(Pascal Bruckner)

<映画>
赤い航路」(Bitter Moon)
製作:1992年 フランス イギリス
監督:ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)
出演:ピーター・コヨーテ(Peter Coyote)
   エマニュエル・セニエ(Emmanuelle Seigner)
   ヒュー・グラント(Hugh Grant)
   クリスティン・スコット・トーマス(Kristin Scott Thomas)

<本>
赤い航路
著:パスカル・ブルックナー  扶桑社ミステリー

<参考:ロマン・ポランスキー
(Roman Polanski)
 1933年、ポーランド系ユダヤ人としてフランスのパリに生まれる。本名はRoman Liebling。
 3歳のときにフランスからポーランドへ移住。
 第二次世界大戦が始まるとともに両親はナチスの強制収容所送りとなり、母親はそこで死亡。
 7、8歳からポーランド郊外のカトリック系家庭を転々とし、戦後、父親と再会。
 1947年にクラコウの演劇学校に入り、役者の道を進むようになる。
 ウージの国立演劇映画学校に入り、アンジェイ・ムンク監督らの指導を受ける。
 アンジェイ・ワイダ監督の「世代」にも出演。在学中に作った作品「タンスと二人の男」では5つの国際映画賞を受賞し、ブラックユーモアと不思議な人間関係を描く才気を見せている。
 デビュー長編映画「水の中のナイフ」は国内の賞賛を浴びたばかりでなく、ベニス国際映画祭の批評家賞を受賞、またアカデミー賞にもノミネートされた。
 1964年に女優のバルバラ・ラスと結婚したが、すぐに離婚。パリで知り合った脚本家ジェラルド・ブラックとコンビを組み、「反撥」 、「袋小路」を撮影、ベルリン映画祭で銀熊・金熊賞を受賞した。
 1966年に「吸血鬼」の製作に入り、その映画製作者マーチン・ランソホフの恋人だったシャロン・テートと恋におち、結婚しアメリカに渡る。
 1968年に発表された初のハリウッド作品「ローズマリーの赤ちゃん」で国際的に名が知れ渡ることになる。
 1969年8月9日夜、「マジック・クリスチャン」出演のためにロンドンへ行った留守中に、ハリウッド・ベルエアの自宅で、愛妻シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソンファミリーに惨殺されるというショッキングな事件が起こった。(シャロンは臨月の身だった)
 1971年、「マクベス」を監督。
 事件以来、イギリスに引きこもっていたが、再びアメリカに渡り、ハードボイルド映画の秀作「チャイナ・タウン」をを監督。
 自らも出演し、主演のジャック・ニコルソンの鼻をナイフで切り裂く男に扮した。続く「テナント」で狂気のふちをさまよう男の物語を監督、主演。
 立て続けに傑作を発表するポランスキーの評価はこの時期、私生活での悲劇も手伝って最高潮に達した。
 しかし、1977年、アンジェリカ・ヒューストンの自宅で13歳の少女モデルをレイプした疑いで逮捕され、保釈中に「ハリケーン」の撮影のためヨーロッパに渡り、そのまま逃亡犯となった(同作の監督はヤン・トロエルに交代)。 正確な状況判断を下そうともせず、一方的に彼を非難する世論の脆さと曖昧さに追いつめられたポランスキーは、戦時中のように再び迫害にあっている自分を見つめなおしていた。
 その結果、1979年「テス」で魂を昇華させることに成功。
 タイトル・バックにある「シャロンへ捧げる」という献辞どおりに、もともと彼女が演じたいと望んでいたこの作品によって、壮麗な映像と瑞々しい詩的な演出でラブ・ストーリーの最高峰を完成させた。
 彼の作品は暴力、被害妄想、孤独、隔離、疎外感などのテーマを扱うことが多く、彼の独特な世界に対する考え方が随所に現れている。
 ユダヤ人迫害、狂信的なヒッピー文化、性モラルの崩壊…社会の歪みを個人的悲劇として体験してしまっているポランスキー。
 彼はいう。「人生の波乱なんてものに、ぼくは価値を求めないね」
 1992年、ポランスキーは、フランスでベストセラーを記録した官能小説「赤い航路」を、製作&共同脚本を兼ねて映画化。
 出演女優のエマニュエル・セニエはポランスキー監督夫人(1989年結婚)でもある。


<本ブログ主宰 川口青樹(カワグチ セイジュ)のお気に入り>
 映画の中では、ヒロインの彼女が放送の流れているテレビの画面に向かって放尿するシーン、食事中の牛乳をオッパイに浴びせられて舐められるシーン。
 小説の中では「2日目、倒錯ゲーム」。

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参考:赤い航路 Bitter Moon
   映画「赤い航路」(監督:ロマン・ポランスキー)・・・スキャンダルの中の天才監督④
   ロマン・ポランスキー
   『赤い航路』ロマン・ポランスキー
   真紅のthinkingdays 愛より速く~『赤い航路』